寒狭川ミッジング釣行記(2018年2月5日)

寒狭川ミッジング釣行記(2018年2月5日)

2018年2月5日。寒狭川解禁日翌日の釣行!
解禁が待ち遠しくて夜な夜な毛針を巻き溜めてきた釣りが遂に始まった!


この日はお店の営業日のため午後3時までには帰宅しなくてはならず早朝に家を出て川に向かった。
朝車に乗ろうとするとフロントガラスが凍っていた。すごく寒い!車を走らせ釣り場に近づくにつれてどんどん視界が白くなっていいく…。毎年寒狭川には来ているのだけれど、ここまで雪が多く寒いのは初めてだった。


僕と弟の渓亮は、寒狭川中部のメジャーポイント広見ヤナへ。
川に着くと既に早朝からルアーマン数人が釣りをしていたが声をかけると皆くちを揃えて釣れないと言っていた。
僕たちは、普段なら魚が簡単に目視出来るくらいたくさん居る簗場から上流の流れ込みまで魚を探しながら歩いたが結局魚もライズも見つけることが出来なかった。

下流で釣りをしていた父に電話すると、下ではライズが時々あるとのこと!急いで行くと、父がすでに何匹か釣って居た。川の中をよく見ると5~6匹の群れがクルージングしていて時どきライズしていた。渓亮と鏡の様な水面を揺らさないようにそーと川に入った。
水面に目を凝らすが流下物はなさそう。とりあえず#22のユスリカピューパ付けキャスト!しかし、魚は反応しない…

そこで#20のユスリカアダルト(スタンダード)に変更!
このフライは、細身のボディーに少量のCDC。そして黒のハックルをぱらりと巻いた僕の必殺パターン。

時々起こるライズに位置を定めてキャスト!
ライズの位置より少し上流、奥にキャスト。フライを魚が居るフィーディングレーンに合わせて正確に流す。

波紋の様にでた!

すかさず、フッキング!!
この日は、フロロカーボン0.175号のティペットを使用していた。
フッキングのコツは、素早く細かくロッドティップを動かすこと。バットからロッドを煽ったらすぐに切れてしまうので注意が必要!初めてこの釣りをされる方は気をつけてみてくださいね。

僕たちがこの釣りで使うロッドは、K.Bullet SNIPER #2 (9ft 8inch)。軽くとっても繊細なティップのロッド。柔らかいティップの反面、バットセクションがしっかりしているロッドなのでティップが素早く動かせる。バットが曲がるロッドだと先にバットが曲がってしまってティップを動かすのにタイムロスがでて合わせにくくなってしまうと考えてこのロッドを使っている。しかもこのロッドは新素材で特に軽量!アワセの際に曲がったティップの反動が少なくアワセ切れを起こしにくい!

一匹目!キャッチ!去年からサンプル作りに取り組んでいた柄の長いロンググリップネットで今年初キャッチできて嬉しかった〜!

よかった〜しっかりと口にフッキングしていた!

初シラメ。ロッドはK.Bullet SNIPER #2 (9ft 8inch)。

隣にいた弟、渓亮もすかさず釣る!最近渓亮もめきめきキャスティングも釣りも上手になっている。
撮影していてキャストのループコントロールが素晴らしくてびっくりした。一見フラットで均一の流れに見える水面でも手前と奥ではそれぞれ微妙に流速が違っていてラインの置き方を正確にコントロールしなくてはドラグもかかってしまうし、フライに魚が出てもマイクロドラグで吸い込めずフッキングしないと言うことになってしまう。着水の時に完璧に弛みの無いストレートのラインを置いていなくてはその後のコントロールは出来ない。軽いラインを使って遠くを狙った時にはこれがなかなか難しいんだ!(>_<)(汗)
正直僕はこの日、渓亮や父のループの作り方を見習わなきゃと思いながら慎重に釣っていた!

仲良くダブルヒット!!父に写真をお願いした(笑)

二人ともおんなじロッドK.Bullet SNIPER #2 (9ft 8inch)。兄弟仲良く2匹並べて写真撮影!(笑)

父は、遠くのライズを見つけてどんどん釣っている!いつもこの釣りではものすごいペースで釣ってしまうので、僕たち兄弟はいつも焦らされてしまう…(苦笑)

きれいなシラメ。小さいけれど美しくてかわいい。

この時まだ水面にムシの流下は無く魚の泳ぐ位置も深かったが、時々起こるライズを見つけては目を凝らし上ずっている魚を選んで釣っていた。

#22のアダルト(スタンダード)を使っていたのだが、イマイチ反応が良くない気がして、前日に巻いた#18のアダルト(スタンダード)に付け替えてみた。
理由は、流下が少ないのでなるべく毛針が目立つ方のが良いのでは無いかと考えてのことだった。ちょっと工夫しているのは、シルエットは大きいのだけれど、少ないマテリアルでぱらりと巻いた細身のシルエット。

これまでの経験では、止水で釣りをしていて、明らかに効果的なパターンだった。ハックルと少ないマテリアルの細いシルエットがミソ。少ないCDCでも、ハックルの間にCDCを挟み込むことで沈みにくい工夫がしてある。
最強のフロータント!スーパーフロートスプレーを少量付ければ少々のことでは沈まない!

この毛針に換えてから、明らかに反応が良くなった!しっかりとレーンに乗せて流すと気持ち良く出た。

その後、昼頃から徐々にライズが始まり、さらに気持ち良くヒットさせることが出来た。
塗れたフライには、ハケ付きのフロータント!クイックドライブラシがとても使いやすかった。
塗れたCDCでも簡単に乾き、小さなフライでも使いやすかった!

結局、釣りを終えた午後1時までに合計12匹釣ることができた!
どんどんライズが増えて行く途中で帰らなければいけなかったので、ちょっと悲しかったけれど良い解禁を迎えることが出来てうれしかった。

今回の釣りで再認識したことがあった。

それは、リーダーとフライラインのメンテナンスの重要性。
使う毛針が小さいこの釣りのではフッキングをどれだけ成功させるかというのが数釣りのキーになっている。
フライラインが沈んでいたり水に張り付いていては、その抵抗でフッキングは遅れ合わなくなる。しかも、大きくアワセれば、糸は細く切れてしまう…フライラインのメンテナンスというのはとても重要なのだ。

昔、釣りをはじめて間もない頃、フッキングが出来ずなんども苦い思いをしていたことを思い出した!

新製品のKEN-CUBEティップフロートは、固形で一度塗れば水に溶け出さずラインの浮きが長持ちする!着水しても油が水面に広がることも無い。僕は、リーダーとフライラインの先端にはこのティップフロートを塗って、その他の部分にはスーパーフロートジェルを塗っていた。

今回、合わせ切れは一度も無く、フッキングミスもほぼ無かったのはラインメンテナンスをしっかりとしていたことが大きかったと思った。

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